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更新日期:2019-06-28
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外務員とは?
外務員(証券外務員)とは、銀行や証券会社が扱うさまざまな金融商品に精通する金融の専門家です。外務員資格を取得するには、日本証券業協会が主催する外務員資格試験を受験し、合格する必要があります。
外務員試験には、「一種外務員試験」と「二種外務員試験」があります。一種外務員試験に合格するとデリバティブや信用取引など、二種外務員では扱えない商品の取引も担当できます。
外務員になるには、外務員登録を行う
外務員試験に合格するだけでは、外務員として活動はできません。試験合格後、正式な外務員として金融商品取引を行うには、「外務員登録を行う」「日本証券業協会の協会員となっている会社・団体に所属する」のふたつの条件を満たさなければなりません。これは、金融商品取引の健全化と、投資家保護の目的によるものです。
外務員登録
金融庁に氏名などの登録情報を登録します。登録事務を担当するのは、国から登録業務の委任を受けた日本証券業協会です。本登録制度には欠格要件が定められており、法令違反を犯した場合は登録取り消し・業務停止などの処分を受けます。
協会員の会社・団体に所属する
外務員とは、証券会社等に所属して投資家や顧客に金融商品などを案内・勧誘する取引担当者を言います。つまり、日本証券業協会の協会員になっている証券会社・銀行・生損保会社などの金融取引業者の一員にならなければ、外務員として活動できません。
外務員一種と二種の違いについて
外務員になるための方法として、一種と二種いずれかを選ぶ道があります。試験を受ける前にそれぞれの違いを把握しておきましょう。
取り扱える金融商品が違う
一種外務員は、二種外務員が取り扱える商品に加え、「信用取引」「デリバティブ」の取引・勧誘が可能です。一種は二種より業務範囲が広く、それに応じて必要な知識も増加することから、試験内容や出題レベルにもそれが反映されます。
種類 特徴
二種外務員 株式・国債・公社債・投資信託等のいわゆる現物を扱うことができる。
一種外務員 二種外務員が行える業務に加え、信用取引・デリバティブ取引などリスクの高い商品も含めて、金融商品取引に関する全ての金融商品を取り扱うことができる。
試験内容が違う
二種外務員試験では、「法令・諸規則」「商品業務」「関連科目」の3分野から出題されます。対して一種試験では、二種の出題範囲に加え、「デリバティブ取引」も出題されます。
一種と二種では、試験時間と問題数も異なりますので、ここも要チェックです。
一種試験:2時間40分。合計100問、440点満点中7割(308点)以上の得点で合格。
二種試験:2時間。合計70問、300点満点中7割(210点)以上の得点で合格。
年齢・学歴関係なく、誰でもチャレンジできる
外務員試験の受験資格は特にありません。年齢・学歴・経歴関係なく、どなたでも受験が可能です。銀行・証券会社などの金融取引業者に所属し、株式投資や信用取引などさまざまな金融商品を取り扱うには、まず外務員試験に合格し、資格登録を済ませてからになります。「株式やデリバティブの販売を通して、国民生活を豊かにしたい!」と言う目標を抱いたら、外務員試験のための勉強がその第一歩となるでしょう。
試験日・試験時間・受験料・受験方法・受験資格・合格率などなど
ズバッとまとめます。
項目 内容
試験会場 全国の主要都市に設置されているプロメトリックの試験会場(PC教室がメイン?)
試験実施日 原則として、月曜日から金曜日の毎日(祝祭日、年末年始を除く)
試験時間 2時間
試験申込可能期間 申込日の翌日を1日目として5日目(土日祝祭日、年末年始を除く)の日から1ヶ月間に行われる試験について申込可能
受験料 8,704円(消費税込)
合否の発表 試験終了後、試験会場にて合否通知が手渡される
不合格の場合 受験して不合格になると、不合格となった試験の受験後30日間は受験できない(申込をして受験しなかった場合は猶予期間は発生しないそうです。)
合格点 300点中210点以上(70%以上の得点)で合格
合格率 2016年度の二種外務員試験の受験者数は25,002人で合格率51.4%
基本的には毎日やっています。受験の申込は「プロメトリック(株)のウェブサイト」から行います。注意点としては、「申込日の翌日を1日目として5日目(土日祝祭日、年末年始を除く)の日から1ヶ月間に行われる試験についてだけ申込み可能」という事。
思い立ったが吉日で明日受けよう!としても出来ません。
あと、不合格になると30日間は受験できなくなるので、受験するなら一発合格を目指しましょう。
また、試験はPCでの受験です。計算機や筆記用具の持ち込みは許されません。PCでの受験!!
【超重要】出題形式(問題数と配点)、合格点のまとめ
出題形式は以下のとおりです。
問題形式 問題数 配点
○×問題(一問一答) 50問 1問2点(合計100点)
五肢選択方式
(5つのうち正解を一つあるいは2つ選ぶ) 20問 1問10点(合計200点。なお、5肢択二問題は各5点)
合計 70問 300点満点
ここでのチェックポイントは「5肢選択問題(五択問題)」の配点が200点と○×問題と比べて大きいこと。
そして、5肢選択問題で回答を2つ選ぶタイプの問題の場合は、一つ正解する毎に5点貰えます。両方正解じゃないと点数が貰えないというわけではないので、ココも要チェック。
出題範囲と推定点数は以下のとおりです。
出題科目 推定配点
金融商品取引法 30
金融商品の勧誘・販売に関係する法律 6
協会定款・諸規則 40
取引所定款・諸規則 10
株式業務 30
債券業務 40
投資信託及び投資法人に関する業務 34
付随業務 10
証券市場の基礎知識 10
株式会社法概論 20
経済・金融・財政の常識 20
財務諸表と企業分析 20
証券税制 20
セールス業務 10
合計点数 300
続いて、「計算問題or文章問題の配点」です。
形式 予想配点
文章問題 230点前後
計算問題 70点前後
あとでも書きますが、計算問題は確実に期待できる「得点源」です。ボーナス問題とも言えます。
計算式さえ暗記しておけばほぼ確実に取れる問題ですので、ココは時間をかけて覚えましょう。
勉強を始める前に理解しておきたいこと
①7割以上正解すれば誰でも合格出来る試験である(他者と競争する相対試験ではない。300点満点のうち210点以上で合格)
②出題形式として○×問題と五択の2つがあることを理解する
③五択の配点比率のほうが高いことを理解する(5択は1問10点で合計200点、○×は1問2点で合計100点)
④五択問題で正解を2個選ばせる問題の場合、片方だけ正解でも5点は貰える
⑤自分に出題される問題にもよるが計算問題は毎回70点前後の配点がある
⑥計算問題は9割以上の問題が配点比率の高い5択問題として出題される
⑦出題範囲を大きく分けると14テーマに分けることができるが、テーマ毎の配点が大きく違う事を意識する(配点が高いテーマから勉強する)
⑧試験時間は2時間だが、実際には長くても60分もあれば問題は解ける
⑧だけは本文で書いてないので、補足しておきましょう。
外務員試験は2時間ですが、絶対に2時間も必要ないです!私はマークミスの見直しを含めても45分程度で終わりました。
従って、時間切れで解答ができなかった!というミスが起こる可能性は極めて低いと言えるでしょう。時間配分とか気にしなくて良いですよ。
なお、途中退室可能なので早く終わった人から帰ることができますよ!
私は20時間くらい勉強しました。ネットを見ていると30時間~50時間程度が標準勉強時間として認識されているようです。
私はFPや簿記の資格を持っているので30時間も要らなかっただけ。
ここで気になるのが「一夜漬けでも対応できるのか?」という点ですよね。
この点、結論から言いますと「一夜漬けや1日だけの勉強でも合格はできる!」と思います。初学者の方でも、さきほど紹介したようにポイントを絞った勉強(というか問題の暗記)をすれば、5時間~10時間程度勉強すれば合格できるのではないでしょうか。
私の友人は1時間で合格したそうです。
まとめ~合格すること自体の難易度は決して高くないので自信を持って試験に臨もう!
以上、証券外務員二種試験に最短で合格する方法を書きました。
受験前は「合格できるかなぁ?」とか「落ちそう・・・」などと不安になってしまいますが、恐れることはありません。証券外務員は暗記さえすれば、誰でも合格できる試験です。
確かにテキストだけ見ていると難易度は高く、難しそうに見えます。
が!試験自体は簡単です。常識で解ける問題も結構ありますしね(倫理観とか。)。
合格率が平均して50%以上あるってことは、同じような問題が繰り返し出題されているという事(つまり簡単という事)です。コレだけは間違いありません。なので、外務員試験恐れるに足らずの精神で頑張りましょう。
ただし、効率的に勉強することも忘れないで下さいね!そのための当アプリです!